サンリブの挑戦 強い意志を持ち続ける サンリブ木屋瀬 店長 野中伸吉 サンリブの挑戦 強い意志を持ち続ける サンリブ木屋瀬 店長 野中伸吉
商人を育てる 変化への失敗を恐れない
(撮影日時点)

強い意志を持ち続ける

環境の変化が激しい今こそ大切なのは“お客様起点”
「良い店の追求」にこだわってきたことが、76年間続けてこれた理由だと考えています。
食品、雑貨品、衣料品など、すべての商品が安全・安心・高品質・良いサービスを
お客様に提供し、信頼される店でなくてはなりません。
商品はもちろん、店も従業員もすべてが“高品質”。
「良い店の追求」と言葉で言うのは簡単です。
それは、商売をする上で基本的なこと。
お客様に買い物をしていただくときに、明るくて清潔、安くて鮮度が良い。
今や当たり前のことでもあります。
しかし、この基本を徹底していくことが簡単ではないのです。
お客様の五感に訴える商品陳列や商品にまつわる情報の提供、
フレンドリーで真心のこもった応対など、
お客様が新しい情報や発見を得られる売り場であり、
お買い物の楽しさを感じられるお店でなくてはなりません。
“お客様起点”にこだわり続ける強い意志こそが不可欠なのです。

今は店長としてリーダーシップを取られていますが、入社した頃の野中さんはどのような方だったのですか?

入社して3年間くらいは毎日の業務をこなしていくことだけで必死でした。数字には強い方でしたので、売上や利益が目に見えて結果が出ることに一喜一憂していました。楽しいという気持ちもありましたが、そこまでの余裕はなかったように思えます。3年目あたりで衣料品担当として上司に「野中に任せる。何も口は出さないけど困った時は相談して」と言われて、不安な気持ちもありましたが「やってみたい!」とワクワクしたことをはっきり覚えています。それに、いざという時は“助け合いの精神”のある会社なので、安心して頼れる場所があると分かっていました。だから前向きに頑張ることができましたね。責任と権限を与えてもらってからは仕事に対しての楽しさをより感じるようにもなり、同時にうまくいかない時の悔しさも大きくなっていきましたね。

「任される」ことで仕事への取り組み方が変わってきたということですが、そこからの成長・変化はあったのでしょうか?

わからないことは積極的に自分から周りに聞くことができるようになりました。サンリブでは3年目あたりで担当を任せてもらう機会が増えてきます。このチャンスは働き方の考え方を大きく変えてくれます。さらに自分自身を変えてくれた出来事としては、当時店舗にいた頃に担当だった先輩バイヤーとの出会いです。ものすごく憧れてましたね(笑)「いつかはこんな風になりたい」と思わせる風格がありました。会う度に色々お話させていただくうちに、私が考えていることも意見をくださったり、出張に同行させてもらったり、すごく影響を受けました。すると異動の辞令が出た時に、その方の下につくような形で配属されて「いいチャンスをもらえた!」とガッツポーズです(笑)憧れの商品部でその方の下で色々吸収させてもらおうと思って必死に仕事していました。仕事への想い、風格、もちろん結果を出す点もすべてがかっこいいんですよ。一緒に仕事をさせていただきながら、とにかくこの人に少しでも近づきたいと思い一生懸命でしたね。結局、この仕事は数字だけでなく人と人との商いなんです。数字だけで管理するには限界があって、人としての魅力が大事なんだと。その先輩バイヤーは今でも私の憧れですね。今の自分がそんな魅力ある人間になれているとは思いませんが、サンリブには本当にそんな魅力ある人がたくさんいますよ。自分より後輩でも先輩でも。これはサンリブの魅力だと思います。

長く本部でのお仕事でしたが、10年ぶりの現場での仕事は以前とは大きく違い大変な部分はありましたか?

やはり一番は長く現場を離れていたのですごく不安でしたね。積極的に従業員とコミュニケーションをとって、現場から離れていた分を教えてもらうところから始まりました。商品部から現場になって最初は副店長だったんですが、商品部でもずっと衣料品を担当していたので、衣料品以外の雑貨や食品に関してまず覚えるところからでした。気持ち的には新入社員と同じ気持ちでしたね(笑)必死に覚えていきながら一年ぐらいして、大分の店舗に異動になったんです。その転勤先の店長が、実は今一番憧れる先輩なんです。“人”に関して自分はすごく運がいい方だと思ってます(笑)その店長がまたすごい方で、気配りもできて仕事面でも全てにおいて気遣いがすごいんですよ。仕事以外のところでも大変面倒を見ていただきましたね。その方に気配りしていただいたおかげで、周りとスムーズに馴染むことができて、ここで二年間みっちり仕事を教えていただいて、福岡に帰ってきたときに店長になることができました。今こんなに仕事を頑張れるのは、そういった先輩たちに近づきたいという想いが一番ですね。理想とする先輩がいてくれたことは本当にありがたかったです。どんなに苦しい時でも「あの先輩ならどうやって乗り越えていくんだろう」と考えたものです。そして、いつかは絶対に先輩たちのように頼りになる先輩に自分もなりたいと思っています。その想いだけは強く持ち続けて頑張っています。

サンリブ人生は「人との出会い」いい言葉ですね。野中さんがこれからもこだわり続けたい仕事観を教えてください。

まだまだ私も人に教えるほどのものではないのですが、店長として多くの人を育成する立場でもあります。私が魅力ある先輩たちに仕事の楽しさや助け合いながら成長できる喜びなどを教えてもらったように、これからの世代の方たちにも同じように感じてもらいたいですね。それが私たち世代の責任でもあり、義務だと思っています。私は本当にサンリブが大好きです。サンリブがずっと続いていく道をつくるお手伝いはできるかなと思っています。そんな未来のためにも頑張りたいなと思いますね。サンリブの仕事は「良い店の追求」です。その良い店というのは先輩たちの経験などを土台に、より今の時代に合わせて進化させていくものだと思っています。その経験が基本というものだと思っています。この基本をしっかりと学ぶ、これこそが仕事の王道です。私がここまでサンリブで仕事を続けることができたのは、人に恵まれたことです。憧れた先輩たちはお客様起点にこだわる人たちでした。このことにこだわり続ける限り、良い店の追求は一生完成しませんが、一生おもしろい仕事だと思っています。小売業は刺激がないようなイメージがあるかもしれませんが、実際は逆です。日々どうやって売るのかを考えている世界です。それも一人で考えるのではなく、たくさんの仲間がいます。みんなで一緒に目標に向かって頑張るというこの仕事は本当に毎日刺激的です。一人でも多くの学生がサンリブに興味を持ってくれると嬉しいですね。