~職場のリアルと成長の記録、先輩たちへのインタビューから見える会社のカルチャー紹介~
サンリブでは毎年、全国の大学や専門学校から多くの新卒社員を迎えています。小売業界という身近なフィールドながら、店舗運営の裏側には接客・品出し・発注・バックヤード管理など、想像以上に幅広い業務が存在します。しかし、その“リアルな現場の声”や“新人社員が実際にどのように成長していくのか”については、就職活動生や一般のお客様の目に触れる機会がまだまだ限られているのが現状です。
そこで本企画では、サンリブに2024年新卒として入社した2人の若手社員を約1年にわたって追いかけ、その成長過程をリアルに切り取ることにしました。彼女たちが初めて社会人として現場に飛び込んだときの戸惑いや発見、喜びや悔しさ――それらを包み隠さずお届けすることで、「若手社員が日々どんな学びを得ながら働いているのか」「会社のカルチャーがどのように彼女たちを支え、あるいは刺激しているのか」をお伝えしたいと考えています。
佐野 蘭(さの らん)
2024年4月1日入社
サンリブ株式会社 食料品部門 新入社員
大学在学中に、小売店のレジや精肉部門でのアルバイトを経験。高齢の方をはじめ幅広い年齢層と接するなかで「人と関わる仕事」を志すようになる。入社後は食料品の品出し・発注を中心に担当。視覚障がいのあるお客様の買い物サポートなどにも携わりながら、10月からはデリカ部門へ本格的に配属される。料理の経験がほとんどなかったため包丁を使うのも初めは緊張していたが、揚げ物・焼き魚・寿司などに挑戦するうちに家でも料理を始めるように。次のローテーションでは水産部門へ移る予定があり、「魚をおろせるようになりたい」という強い意欲を持っている。
黒木 梨沙子(くろき りさこ)
2024年4月1日入社
サンリブ株式会社 食料品部門 新入社員
学生時代から小売業でのアルバイトを通じ、「人々の暮らしを支えるサービス」に興味を持つ。地元への貢献を重視して就職活動を行い、サンリブへ入社。現在はデリカ部門で寿司や揚げ物の調理に携わり、段取り力を身につけている最中。巻き寿司づくりに苦戦していたが、今ではきれいに巻けるようになり自信をつける。今後は水産部門で魚のさばき方などを習得し、総合的な視点で売り場づくりに関わりたいと考えている。
佐野さん
「入社から3ヶ月は本当にあっという間でした。研修期間が終わってOJTが始まると、小売の仕事は想像以上に幅が広くて驚きました。接客はもちろん、品出し・発注・在庫管理まで一通り経験することになり、最初は戸惑いが多かったです。特に発注の数を間違えると品切れやロスにつながるため怖かったのですが、先輩から『まずはやってみれば大丈夫、ミスをしてもすぐフォローするよ』と励まされ、少しずつ自信が持てるようになりました。『ありがとう』『助かったよ』とお客様やパートさんに声をかけていただくと、本当にうれしく感じますし、包丁を持つのも最初は怖かったのに今ではずいぶん慣れました。」
黒木さん
「私も、発注計画を立てる際にデータを見るのは好きなのですが、天候やニュースの影響ですぐに需要が変化するため、思いどおりにはいかないことが多いです。でも逆に、“変化を楽しむ”という仕事でもあると感じました。最初は『こんなに予想が外れるのか』と驚きましたが、先輩やパートさんに教えていただきながら軌道修正を繰り返すうちに慣れてきました。ミスをしても相談しやすい雰囲気があるので、とても助かっています。」
佐野さん
「入社後の本社研修では、接客マナーや衛生管理、食品の知識などを座学とロールプレイの両面から学びました。クレーム対応のロールプレイが特に緊張したのですが、思った以上に体に染みついて、実際に現場へ出てからも落ち着いて対応できたと思います。」
黒木さん
「私は食品衛生管理の重要性がとても印象に残っています。食品を扱う仕事ですので、少しの油断でも大変なことになる可能性があり、真剣に取り組みました。同期とのグループワークも非常に楽しくて、アイスブレイクのおかげですぐ仲良くなれました。いまでもグループメールで失敗談や成功事例を共有しています。」
佐野さん
「研修終了後、配属先の店舗で品出しやレジ補助、発注業務など一通りの業務を任されるようになりました。アルバイト時代との違いは、お店全体を支える責任があると実感することですね。大変ですが、きちんと売り場が回ってお客様に喜ばれたときの達成感は大きいです。」
黒木さん
「私はお客様の需要を読み取る過程が特に面白く感じます。天候などの影響で需要が変化していくので、『どうすればお客様に喜んでいただけるか』を考え続けています。先輩は『次はこうしてみたら?』と具体的にアドバイスをしてくださるので、とても勉強になります。」
佐野さん
「同期の存在が本当に心の支えになっています。同じ研修を受けているので共通点が多く、何でも気軽に相談できる関係です。成功事例が出れば一緒に喜び合えるのも心強いですね。」
黒木さん
「店舗の状況はそれぞれ違うのですが、同期とのグループメールで失敗談を共有すると『わたしも似たようなことをしました』と返ってくるなど、何かと安心できます。情報交換ができるので、孤立する不安が少ないです。」
佐野さん
「入社して半年を過ぎた頃、10月からデリカ部門への本格的な配属が始まりました。もともと料理経験がほとんどなく、包丁を持つこと自体が怖かったのですが、揚げ物や焼き魚を続けていくうちにコツがわかり始め、家でも料理をするようになりました。先輩やパートさんに『助かるよ』と言われると、頑張ってよかったと思えます。」
黒木さん
「私もデリカ部門で巻き寿司づくりを担当しているのですが、最初はボロボロで具材が飛び出すし形は崩れるしで苦労ばかりでした。でも、最近はきれいに巻けると褒められるようになって、複数の作業を同時に進行する段取り力も身につきました。以前よりも成長したと感じています。」
佐野さん
「デリカでの調理に慣れると、『商品を作る』だけでなく、『どのように売り場に並べれば、お客様の目に留まるか』という点にも意識が向くようになりました。自分が作った商品が選ばれる責任感を強く感じるようになり、数字面やロス管理にも興味を持ち始めています。」
黒木さん
「私は数字を見るのがもともと好きで、売れる商品を追加したり、売れ行きが悪い商品の置き方を工夫したりするのが楽しいです。発注の精度が上がって『完売ですね』と声をかけてもらえると、『やった!』と達成感があります。」
佐野さん
「包丁への恐怖心がだんだん薄れてきて、段取りもスムーズになりました。失敗が少なくなったと感じるのが、自分自身の成長を実感できる一番のポイントですね。次は水産部門で魚をおろせるようになりたいです。専門技術を積極的に身につけたいですね。」
黒木さん
「今までは頼ってばかりだったのが、少しずつ任せてもらったり、頼ってもらう機会が増えて、もっと色んなことができるようになりたいと実感しています。今後は売上や販促の部分にも関心があるので、『どれだけお客様に買っていただけるか』を視野に入れながら分析力も磨きたいです。調理はまだまだ大変ですが次の水産部門で魚をおろす技術も覚えて、総合力をつけたいですね。」
佐野さん
「早番勤務が多いので、16時には退勤できるのがすごく魅力です。帰宅後に料理の練習をしたり、九州の好きな醤油で肉じゃがを極めたりしてます。休みの希望が通りやすいので、メリハリをつけて働けるのがありがたいですね。」
黒木さん
「私も夕方以降の自由時間を活かして、趣味のゲームの時間をしっかり作れています。仕事で学んだ段取り力がそのままプライベートでも役立っていると感じます。」
佐野さん
「以前は、デリカでの調理を通して、いくつかの作業を同時にこなす力が少しずつ身についてきたなと感じていました。でも今は、全体を見て『どう段取りを組めば時間内に終わるか』を逆算して考えられるようになってきました。加熱調理の合間に別の仕込みを進めるなど、前よりも無駄のない動きができるようになって、業務全体を見ながら動ける力がついてきたと実感しています。」
黒木さん
「最初の頃は、自分の作業だけで精一杯でした。でも最近は少し余裕が出てきて、まわりの人の動きも意識できるようになりました。たとえば、朝届いた商品を、棚ごとやコーナーごとに分けておくことで、パートさんが品出ししやすいように工夫しています。目の前の作業を『きちんと終わらせる』ことに集中していた頃から、『どうすればもっと良くなるか』まで考えるようになったのは、自分で大きな変化だと感じています。」
佐野さん
「朝のミーティングで1日の売上目標や特に力を入れて販売する商品が共有されるようになってから、『どうすれば売上につながるか』を考えて、それが数字に表れることにとてもやりがいを感じています。たとえば、お昼にしっかり売れるように、午前中のうちにどれだけ商品を素早く棚に出せるかなどの目標を意識しています。すると、自然と段取りの精度やスピードも上がってきて、売れたときの実感もより大きくなりました。」
黒木さん
「チラシに載る商品の発注を任されてからは、過去の売上データをもとに数量を決めるようになりました。ただ、数字だけでは予測しきれない部分もあり、実際にやってみると天候や曜日の影響で想定以上に売れて、午前中でほとんどなくなってしまったこともあります。そうした経験を通じて、数字をもとに判断する大切さと同時に、その裏にあるお客様の動きを読み取る重要性も実感しています。」
佐野さん
「最近は、『この商品は午前中に出しておいた方がいいかも』と、自分から声をかけることも増えてきました。前は教えてもらうばかりでしたが、少しずつ“伝える側”になってきたように感じます。売れ方や時間帯を意識して動けるようになり、周りに気を配る余裕も出てきました。だからこそ、『後輩ができたら、こんなふうに教えてあげたい』と考えるようにもなりました。」
黒木さん
「今の目標は、お店で一番目立つ棚を自分でつくれるようになることです。『この棚では何をおすすめしているか』がすぐに伝わるような並べ方を、先輩に教わりながら少しずつ挑戦しています。最初は難しいですが、だからこそやりがいを感じます。将来は、『何かあったらこの人に聞けば安心』と思ってもらえるような存在になりたいですね。」
佐野さん
「同期とは店舗が違うのでなかなか会う機会はありませんが、時々LINEでやり取りしたり、近況を聞いたりすると安心します。普段は各自の持ち場で集中して仕事に取り組むことが多いからこそ、同期の存在を感じられる瞬間が大きな励みになっています。」
黒木さん
「同期の頑張りを耳にすると、自分も負けていられないと感じます。入社して1年が経ち、少しずつ仕事を任されることも増え、自分なりに成長を実感する場面も出てきました。2年目は、これまでの経験を自信につなげて、より主体的に働いていきたいです。」
「この1年で、新入社員は一歩ずつ成長を重ねてきました。サンリブでは、OJTや先輩社員のサポートを通じて、一人ひとりが自分らしく力を伸ばし、安心してキャリアを築ける仕組みを整えています。これから出会う仲間と共に学び、成長していける日を心より楽しみにしています!」
サンリブでは「人を育てる文化」や「先輩・同期との強い連携体制」を通じて、新卒社員が失敗から学びながら着実に成長していける環境が整っています。毎日が初めての経験で戸惑いも多い反面、そうした試行錯誤を重ねることで得られる大きな達成感が、佐野さんや黒木さんのような若手社員をさらなるチャレンジへと駆り立てているようです。
今後の更新では、1年を通じて感じたやりがいや、先輩社員からの声を交えて、さらに深い視点でサンリブのカルチャーをご紹介する予定です。小売業界で働く魅力や難しさをリアルに感じていただきながら、 お二人の成長ストーリーを引き続き追ってまいりますので、どうぞご期待ください。